真鍋流農園 真鍋豪さん
東日本大震災を機に住む場所や仕事などライフスタイルを変えた人は多いのでは。
今回ご紹介する真鍋流農園の真鍋さんもそんな一人です。
毎月第1.3火曜日に開催されている藤野のビオ市。
真鍋流農園の野菜たちはその彩りでひときわ目をひきます。
真鍋さんは、野菜を前にしたお客さん達に、
とびきりの笑顔で野菜のことや食べ方を丁寧に説明しているのでした。
—真鍋さんは自身で畑をやり出してどのくらいになりますか?
真鍋:3年目です。
—それまでは何をなさっていたんですか?
真鍋: 20代前半で東京に出て、旅行や雑貨の業界で働いていました。
—それがどうして農家に?
真鍋:やっぱり3.11の影響が大きいですね。元々農業は老後にしたいなって思ってたんです。
それで東日本大震災が起きて、価値観がガラッと変わってしまった。
もっと生き方を丁寧にしようと思ったし、姉に任せていた母親の介護のこともちゃんとしようって。
その他全部ひっくるめてやり直そうって思ったんです。
—こちらは地元ですか?
真鍋:はい。合併前の相模原市出身です。母がずっと相模原市に住んでいたんで、
近いエリアで畑を探そうって。
—そういう場合どういう経緯で農家さんになるんですか?
真鍋:まず相模原市にあるいのちいきいき栽培(和み農)研修会に通い農作業を体験して、
「これならできそうかな。」ってところから入りました。
そしてネットで調べたここ青根の吉見農園さんのところに援農として半年ちょっと通って。
そして本格的に農家になりたいとの想いを固めてからいよいよ青根に越してきて、
吉見農園さんのもとで1年半研修をしていただいて。
引越し先の住まいもその研修先の吉見さんが紹介してくれたんですよ。
—3年目ってことですが、思い描いたようになってきていますか?
真鍋:めちゃくちゃ大変(笑)なんとなく思うところはあるけれど、2年連続で失敗したり。
毎回試している感じかな。このコ達を育てるために、風に揺れないように支柱とかネットが
必要になるんですけど、とにかくお金がないんでそれを使わなくてもなんとかなるかな、
なんてやっているとやっぱりうまくいかなかったり。(笑)
—真鍋さんのお野菜はカラフルなものが多いですよね。すぐにわかります。
真鍋: コンセプトが「日々のくらしに彩りを」なんです。色は絶対かな。
いつも使っている野菜がカラフルなだけで料理していて楽しい気持ちになるでしょ?
ナスもピーマンもトマトもオクラも美しい色の品種も育てるようにしています。
そしたら年間80〜100品目くらいになっちゃった(笑)
—相模原湖水地方野菜というブランドを立ち上げてらっしゃいますね。
真鍋:はい。今5軒の農家でやっています。それまで無農薬をアピールすればするほど、
他の慣行栽培や有機栽培の農家さんを否定しているような感じがいやだなぁと思っていて。
他の農家さんを否定することなく、うまく差別化しつつできたらいいかなって。
そしたら自分でブランディングしていくしかないのかなと思って立ち上げました。
相模原湖水地方野菜は「農薬を使用しない、化学肥料を使用しない」
という2つを必然のスタンダードとしてメンバーみんなで共有しています。
根底にあるのは循環する自然界のルールで作物を育てたいって想いですね。
—藤野のビオ市、橋本のワラワラ市と色々なイベントに出店されていますね。
真鍋:今年の7月、週に4日イベントに出店っていうスケジュールでやっていたら、
楽しいけどグッタリで(笑)ビルズマルシェに出店したりね。
去年毎日スーパーに納品するっていうのもやってみて、その時は正直苦しかった(笑)
農家は駆け出しなんで、色々試してみないとと思ってます。
でも出店して自分で売るっていうのは楽しい半面特に時間的に厳しい。
これ以上増えたら野菜が足りないし、野菜を増やすとなると畑が足りないわ、
畑作業をする時間がないし。そろそろ違う売り方も考えたいと思っています。
—もうプランはあるんですか?
真鍋:次なる野望はですね(笑)野菜を販売するマルシェを自分達で立ち上げていく事と平行して、
野菜ハブスポットを募集するのはどうかなと♪ おまかせ野菜セットを20セットとか30セットとか
ある程度数量をまとめていただければ、都内も含めその野菜ハブスポットへいつでも届けます
みたいな。 注文なさったお客様は野菜ハブスポットへ各自取りに寄っていただく。
野菜ハブスポットが飲食店さんなら食事と野菜セットのスペシャルコラボなんてのも面白いかも♪
どうですかね?(笑)
せっかく生き方を変えたんだから、楽しいことしかやらないって決めてるんです(笑)
今はまだ楽しい。でもそれって食べていける道なの?っていうのは常に模索しています。
—今度稲刈り体験もやるそうですね!
真鍋: 10月22日に稲刈り体験&バーベキューをやります!無農薬・無化学肥料・無除草剤で
お米(イセヒカリや黒米)をつくっているので、みんなで手刈りしましょう!
誰でも参加OKです。小さなお子さんの参加も大歓迎!
美しいむらさき色の水菜、黄色いにんじん、ピンクのピーチかぶ。
女子なら誰でも心躍っちゃうような彩りの野菜たち。
それに加えて真鍋流農園さんのもう一つのテーマは「皮までまるまるたべちゃうぞ」。
日々のくらしの中で楽しんで食事の時間を過ごして欲しい、
皮まで食べられる野菜を安心して食べて欲しい、
そんな願いを込めて真鍋さんはチャレンジを続けるのでした。
まるまるマルシェではどんな彩りのお野菜が並ぶのか楽しみです!!
(撮影 三谷 浩)
【真鍋流農園データ】真鍋豪さん
生産地:相模原市緑区青根地区
規模:約4反
栽培品目:約80〜100品目
栽培方法:植物性堆肥のみ。無農薬、無肥料栽培。
出店情報:第1、3火曜ビオ市(藤野倶楽部)、第2、4火曜わらわら市(橋本駅北口シダックスそば)
9月22より第2,4木曜 駅前みなはしマルシェ(JR相模線,南橋本駅西口)
その他高円寺や神宮前などFacebookイベントページにて確認を
HP: http://gonavgonav.wixsite.com/manabestylefarm
FB: https://www.facebook.com/manabestylefarm/
相模原湖水地方野菜
HP: http://sagamiharalakedist.wixsite.com/home
FB: https://www.facebook.com/sagamiharalakedistveg/
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