衣食住をできるだけシンプルな形にーそれが農業だった 

まるで少年のような藤野さん。

芯の強い感じと笑顔のギャップが素敵な女性だ。 デザインをやりたくて、グラフィックデザインの専

門学校で学んでいた。「学生時代、環境破壊で自然が消えていくのが悲しくて、食品偽装も問題にな

っていた時期で。自分で食物を作らないと!って思い立っちゃったんです。できるだけシンプルに持

続可能な暮らしがしたくて。」 


アビオファームの園長になって3年目。最初の1年目は辛かった。「最初は本当に孤独で。1年目で思う

ように畑を回せなくて、1週間ほど現実逃避したことがあります(笑)どこから手をつけていいかわか

らない状態になってしまって。1週間経って畑はもっと大変なことになっているんですけどね(笑) 

」 


現在代々木に「アビオファーマーズマーケット」をオープン。安心で安全な農業をもっと多くの方々

に身近に感じてもらえたらと、月に1回、小さいお子さんも参加できる農体験のイベントも開催してい

る。


藤野で開催されているビオ市では、その場でカブを焼いたりして試食をさせてくれた。無農薬、無施

肥、炭素循環農法で作られたカブはとても甘いし、葉物は雑味がない。 

「畑に住む微生物が居心地いい環境を整えてあげると野菜が育っちゃう農法なんです。畑が微生物の

力で自然と発酵し、微生物がお互いに養分を補い合っていくので、人間が肥料を与えなくても生命力

の強い野菜が育ってくれます。」 

毎日畑三昧かと思いきや「休みの日は友人とカフェに行ったり、興味のあるイベントに繰り出してい

ます。

最近はまっているのは、着物を着てお出掛けです!」 


abio farm(アビオファーム) 藤野愛美さん

生産地:津久井の森の休耕地(緑区青山) 

規模:約1.5ヘクタール 

栽培品目:約30種 

栽培方法:無農薬、炭素循環農法 

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