長谷川農園 長谷川晃さん

ほとんど何の前情報もないまま長谷川さんに会いに行ったのですが

いい意味で力の抜けた感じに包まれ、「あれ?前から知り合いだっけ?」みたいな

藤野によくある心地良い感覚になったのでした。

「農業をやる前、シリアにいたんっすよ。」という長谷川さん。

さて、どんなストーリーが‥


—長谷川さんはこの辺りの方ですか?

長谷川: そこの日赤病院(相模原市緑区)で生まれました(笑)実家はすぐそこですね。家は横浜ですけど。


—え?横浜から毎日通っているんですか?

長谷川: 毎日来てます!


—毎日大変じゃないですか?こちらに引っ越すという選択肢は?(←おせっかい 笑)

長谷川:妻が自分で天職と言っている保育士なんですよ。子どもは2歳で保育園に行ってます。家と畑と切り替えができていいっすよ。


—そもそもどうして農家になったんですか?

長谷川:昔サッカーでブラジルに行っていて。そのあともコーチでシリアとかにいたんっすよ。そこで食の大切さを思い知って。現地の子どもがサッカーやりたいけど、お腹が空いて動けないとかね。ハッとしましたね。サッカーを教える前に、生命を維持する食が大切だ!って。


—それで帰国後農家に?

長谷川:農業アカデミーに1年通いました。 そこでは慣行農法を。


—1年通ってすぐ就農って大変じゃなかったですか?

長谷川:ご想像の通り、最初は全くできなかったっすね(笑)


—そういう時はどうしていたんですか?

長谷川: 石井さんみたいな先生に聞いたり(笑)(←JHSの石井さんが一緒に来てくれました!)


—農法はどんな感じでやっていますか?

長谷川:有機栽培です。無農薬でやっていて。植物性、動物性どちらも使っています。自分も肉食べるし(笑)植物が欲しがっているものを入れる感じですね。


—種はどうしていますか?

長谷川:基本固定種っすね。種取りは20種くらい。苗も育ててます。

(*固定種:親から子・子から孫へと代々同じ形質が受け継がれている種で、形質(味や形) が 固定されたものが育つ。昔から続く在来種や伝来種は固定種のタイプ。循環型の持続可能な農業が実践できるメリットも。)


—これだけの規模を固定種でやっているのはすごいことですね!

長谷川:ウチは畑が8つあるから。交配しないから可能なのかも。


—長谷川さんの野菜はどこで買えますか?

藤野のビオ市や橋本のわらわら市、あと地元のスーパーや、地域の自然食品店でも買えます。畑まで買いに来てくれる人もいますよ。


—ここに生えているのは雑草じゃないですよね?

長谷川:それはバジルっす。ミツバチが来るように。でも年々ミツバチが減ってますね〜他の農家さんはミツバチ買ってくるらしいです。


石井:あら、それじゃあマザーワートあげるわよ!黄金ハチがたくさん来るわよ〜


—こんな風に生産者さん同士で情報交換できるのはいいですね!

ところで、辛くて辞めようと思ったことはありませんか?

長谷川:それはないっすね。楽しいですもん。


サッカーボールを追っかけていた青年が、食が大切だ!と思ったとはいえ

農業アカデミーで1年学んだだけで畑に出て

想像を絶する苦労があったことと思います。

それから6年。

今や8カ所の畑を1人で管理し、しかも栽培が難しいと言われている固定種で野菜を育てていて畑が楽しいという長谷川さん。

そんな長谷川さんとJHSの石井さんは

イベントの出店でよく一緒になる農家仲間さん。

なかなか仲間の畑を見に行く機会がないからと、今回一緒に来てくれました。


これフラボノイド強そうね。(ハーブ石井)

アントシアニンがすごいっすよ。(長谷川)


何が見えているのか!?というような会話が面白くて。

お二人ともビオ市などで、生産者さん同士で情報を交換したり、

お客さんと話ができるのも楽しみの一つだとおっしゃっていました。

そんな会話を楽しみながら野菜などを買えるのも、まるまるマルシェの醍醐味ですよ〜お楽しみに!


(写真 三谷 浩)


【長谷川農園データ】長谷川晃さん

生産地:津久井湖近く(緑区根小屋)

規模:約1町(8つの畑)

栽培品目:約60品目

栽培方法: 無農薬、化学肥料不使用

出店情報:第1、3火曜ビオ市(藤野倶楽部)、第2、4わらわら市(橋本駅北口シダックスそば)

     

HP: http://www.tsukuiyasai.com/nouka.html(つくいやさい)

FB: https://www.facebook.com/長谷川農園-123871404357725/?fref=ts

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